もち米とは
もち米とは、イネ科の植物であるイネ(オリザ・サティバ)の一種で、デンプンの一種であるアミロペクチンをほぼ100%含むため、炊くと粘り気が非常に強いお米のこと。
餅は餅屋
もち米の最大の魅力は、その圧倒的な粘り気。この粘り気が、お餅や赤飯、おこわなど、様々な日本の伝統的な料理に欠かせない存在たらしめている。もちろん、おはぎやぼたもちといった、甘い誘惑にも姿を変える。しかし、餅つき機がないと、その粘り強さはまるで反抗期の子供のように手強い相手となる。昔ながらの臼と杵で餅をつく姿は、インスタ映えこそするものの、現代人にはまるで原始時代の苦行のようにも見える。
グルテンフリー詐欺
「もち米はグルテンフリー!」…そう語る人々は、しばしばその粘り気の源を誤解している。確かに小麦グルテンは含まれていないが、もち米の主成分であるアミロペクチンは、ある意味、グルテン以上の粘着力を発揮するトラップ。餅を食べ過ぎて「腹持ちが良い」なんてレベルではなく、胃の中で石のように鎮座し、消化を妨げることだってあり得る。体重管理中のダイエッターにとっては、悪魔の囁きのような存在だ。
世界の中心でアイを叫ぶ
もち米は、日本だけでなく、アジア各地で様々な形で利用されている。タイのマンゴーもち米、中国のおこわなど、その用途は無限大。しかし、それぞれの国や地域で独自の進化を遂げた結果、「いや、これは正統派じゃない!」論争が勃発することも珍しくない。まるで、それぞれの母親の味こそが絶対だと主張する子供のような、譲れないこだわりがそこにはある。特に日本の伝統を重んじる人々にとっては、異国の地で見かける「もち米料理」は、しばしば異端審問の対象となる。
隠された才能
もち米は、料理の縁の下の力持ちとしても活躍する。例えば、とろみをつけるために少量加えられたり、パン生地に混ぜてモチモチ感を出すために使われたり。まるで、普段は目立たないけれど、いざという時に頼りになるクラスの委員長のような存在だ。しかし、その努力はなかなか表に出ることがなく、常に日陰の身。もっともち米のポテンシャルを評価すべきだと声を大にして言いたい! …言ったところで、誰も聞いていないのが現実だが。
もち米よ、永遠なれ
もち米は、奥深く、時に面倒くさい存在だけど、やっぱり美味しい。その粘り強さに敬意を払い、時にはちょっと警戒しつつ、これからも美味しくいただこう。
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