クミンとは
クミンとは、セリ科の一年草であるクミン植物の種子を乾燥させたスパイスのこと。独特の香りと風味が特徴で、世界中の料理にひっそりと、時に堂々と使用される。
スパイス界の陰キャ
クミンは、決して華やかな存在ではない。シナモンやバニラのように「きゃー、いい香り!」と騒がれることもなく、コリアンダーのように「好き嫌いが分かれるぅ~!」と話題になることも少ない。むしろ、ちょっと地味で、影から料理を支える縁の下の力持ち的存在、つまり、スパイス界の陰キャなのである。
カレーなる誤解
クミンと聞いて、まずカレーを思い浮かべる人が多いだろう。確かにカレーには欠かせないスパイスの一つだが、クミンの活躍の場はカレーだけではない。タコス、チリコンカン、中東料理、北アフリカ料理…と、実は国際色豊かなスパイスなのだ。しかし、日本では「カレー以外に使ったことない」という人も多いだろう。もったいない!まるでポテンシャルの高い人材をカレー工場のライン作業員にしかアサインしないようなものだ。
クミンあるある
クミンを使った料理を作ると、家中に独特の香りが漂う。これは良い点でもあるが、同時に欠点でもある。なぜなら、その香りはまるで「3日前に誰かがちょっとスパイスカレーを作ったけど換気し忘れた」ような、微妙な生活感と混ざり合ってしまうからだ。あと、クミンシードを炒める時、油断するとすぐに焦げる。焦げたクミンは苦味が増し、料理全体の風味を台無しにする。これはまるで、プレゼン資料を前日に徹夜で作ったのに、冒頭3分で論点をスライドから外してしまうような悲劇だ。
知られざるパワー
クミンには、消化促進や抗酸化作用など、様々な健康効果があると言われている。しかし、それを知ってクミンを大量に摂取する人は少ないだろう。「明日からクミン生活だ!」と意気込む人は、たぶん3日坊主で終わる。結局、クミンはひっそりと、料理の脇役として、その力を発揮し続けるのだ。
クミン、秘めたる野望
クミンとは。人知れず食卓を支えるスパイス。でも、もしかしたら、いつか主役の座を狙っているのかも?
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