スープ：具沢山という名の自己主張、汁物界のヒエラルキーにおける頂点

スープとは

スープとは、液体を主成分とした料理であり、しばしば野菜、肉、魚介類などを煮込んで作られる。温かい癒しと、時に残念なサプライズを提供する存在だ。

スープは、人類が火を発見した頃から存在していると言われている。原始人はきっと、マンモスを煮込んだスープで凍える夜を乗り切ったのだろう。現代人はインスタントスープで、締め切りのプレッシャーを乗り切る。進化とは皮肉なものだ。

スープは文字通り、無限の可能性を秘めている。冷蔵庫の残り物をぶち込めば、あら不思議、即席スープの完成だ！ただし、賞味期限切れの牛乳だけは勘弁な。プロの料理人が数日かけて作る芸術的なスープもあれば、我々庶民が3分で作るチープなスープもある。その差は、愛情？いや、たぶん時間だ。

スープの具材は、ある意味「大喜利」だ。定番の野菜、肉、魚介類はもちろん、パスタ、豆腐、時には（信じがたいことに）フルーツまで投入される。一体誰が言い出したんだろうか、フルーツスープなんて。ある意味、罰ゲームである。ちなみに筆者は、一度チョコレートスープなるものを飲んだことがある。二度とごめんだ。

体調を崩した時、誰もが最初に思い浮かべるのがスープだ。「風邪には葛根湯」という人もいるだろうが、最終的には優しい鶏ガラスープに落ち着くのが人間の性(さが)である。病院食の定番もまたスープ。つまり、スープは「病人食界のキング」なのだ。

スープは奥深い。
手作りもいいけど、レトルトも悪くない。
結局、美味しくいただければいいのだ。