鯛（タイ）: その赤い体は、めでたいという割にはいつも物憂げである

鯛とは

鯛とは、主にスズキ目タイ科に属する魚の総称である。中でも真鯛はその美しい姿と上品な味わいから、「魚の王様」として古くから日本人に愛されてきた。

おめで鯛ルックス

鯛はその名の通り、「めでたい」席には欠かせない存在だ。そのピンクがかった体色は、まるで「お祝い仕様」と言わんばかり。結婚式、お正月、はたまた「今日の晩御飯、ちょっと豪華にしたいな」という日にまで、鯛は華を添えてくれる。しかし、我々は知っている。スーパーで売られている鯛は、往々にして「おめで鯛」オーラを放つことなく、ひっそりとパックの中でこちらを見つめていることを……。

釣り人のロマン

釣り人にとって、鯛はまさに「ドリームフィッシュ」。狙って釣るのは至難の業であり、だからこそ釣り上げた時の達成感は格別だ。「俺、今日、鯛釣ったんだぜ」と自慢げに語る釣り人の話は、聞く人を選ぶという点では、孫の話に匹敵する。しかし、そこには確かにロマンがある。ほとんどの場合、釣れるのはフグとかエイだけどね。

食卓のスター

鯛は刺身、塩焼き、煮付け、鯛めし…と、まさに変幻自在。その上品な味わいは、どんな調理法でも美味しくいただける。ただし、鯛めしを作る場合、間違ってもメジナとかグレとか入れちゃダメだぞ。家族会議が開かれるレベルの大惨事になるから。

偽りの高級魚イメージ

鯛は一般的に高級魚というイメージがあるが、養殖ものも多く出回っている。天然ものと養殖ものの違いは、もはや「顔つき」で見分けるしかないレベル。天然鯛は、厳しい荒波にもまれた経験が顔に出ている…気がする。一方、養殖鯛は、ぬくぬくと育ったボンボンみたいな顔をしている…気がするだけかもしれない。

結びの内容からキャッチーなフレーズ

鯛だけに、タイ（鯛）ミング良く食したい！